MARIGOLD「GRAND DESTINY 2025」両国国技館
今日は両国国技館へ、MARIGOLD「GRAND DESTINY 2025」を観に行く。
“MARIGOLD”2025年最大のビッグマッチ。注目のカードが目白押し。
両国国技館へ行くのは何年ぶりだろう・・・もちろん両国へ行くのも久しぶり。
都営新宿線と総武線を乗り継いで、13時過ぎに両国駅に到着。意外と交通の便がイイんだな。
13時45分には会場へ。既にたくさんのお客さんで賑わっていて、どの列が何の列だかわからない。
ポートレート以外の売り場は空いていたので、観戦記念にパンフレットを購入。
ポートレート売り場は長蛇の列。全選手がサインを入れてくれるのだから無理もない。
しばらく並んで14時ごろ会場入り。今日の席は、2階Aシート 正面イス席 2階2列13番。
大会場ではこのあたりがベストポジションだと思う。臨場感にはちょっと欠けるけど。
観衆は3,450人。人数的にはいまひとつだけど、マス席は2人利用で快適な空間になっている。
試合開始予定時刻の10分前、先日亡くなった笹崎勝巳レフェリーに黙祷が捧げられる。
本来なら今日も試合をさばいていたのかもしれない。あまりにも突然過ぎる別れに言葉を失う。
予定通り14時30分に試合開始。
第1試合は、田中きずな vs 心希 のシングルマッチ。
田中のセコンドには府川唯未、心希のセコンドには大向美智子、つまり母子対決という要素もある。
心希は今年の5月にデビューしたばかりということで、試合は田中のペースで進んでいく。
気持ちは感じられたけど、やはり田中との実力差は埋めがたく、ブロックバスターホールドでマットに沈んだ。
第2試合は、6チーム参加によるガントレッドタッグマッチ。
試合は勇気みなみ&橘 渚 vs 石川奈青&ハミングバード から始まり、負けたチームと交代に次のチームが入場。
その後、南 小桃&山﨑裕花、ちゃんよた&山中絵里奈、野崎 渚&瀬戸レア、越野SYOKO.&ギガトン の順に
戦線に加わる。入場シーンが印象的だったのは、本日デビューの越野。ハンドマイクで唄いながら入場。
そのパートナーはギガトン。こちらもド派手な入場シーン。試合運びは“謎”なところが多くて理解不能。
ひとつの試合ではあるけれど、実質的には5試合分のボリュームで、ちょっと冗長な感じがしたかな。
最後は越野が瀬戸にダイビング・ボディープレスを決めてフォール勝ち。デビュー戦にして初勝利を飾った。
第3試合は、大物M vs メガトン のシングルマッチ。
入場するまでシークレットとなっていた大物Mの正体は鈴木みのる。場内からどよめきが起こる。
鈴木の鋭い眼光に、目を合わせることも出来ないメガトン。それでも一矢報いようと得意技を畳み掛ける。
しかし、蹴りと関節技でメガトンを追い込む鈴木。その実力差は歴然たるもの。当然といえば当然。
最後は鈴木がゴッチ式パイルドライバーの体制になったところで、メガトンが早々にギブアップ。
第4試合は、大物S vs 後藤智香 のシングルマッチ。
こちらも入場するまでシークレットとなっていた大物S、正体はSareee。テーマ曲が鳴った途端に空気が一変。
後藤も一気に戦闘モードになり、コスチュームを脱ぐ前のSareeeに襲いかかる。その心意気がイイ。
体格的には上回る後藤。その体格を活かしたダイナミックな攻撃でSareeeを攻め込んでいく。
だけどSareeeはどこか余裕でその攻撃を受け止め、説得力のあるダイビング・フットスタンプでフォール勝ち。
第5試合は、川畑梨瑚&Maria vs 松井珠紗&CHIAKI の「ツインスター選手権試合」。
“Marvelous”所属の王者組“マゼンタ”に、“Darkness Revolution”の二人が挑む試合。
ヒール同士の対戦ということで、序盤から場外で激しくやり合う。ひとまずこの場外戦はDRに軍配。
“マゼンタ”の二人は体格差を活かして、巧みな連係プレーで松井を追い込んでいく。
しかしMariaがエクスカリバーを決めたところを、松井がヨーロピアンクラッチで切り返して3カウント。
第6試合は、山岡聖怜 vs 橋本千紘 のシングルマッチ。
共にアマチュアレスリング出身のふたり。9月の仙女新木場大会で山岡が対戦を直訴して実現した試合。
その気持ちは伝わってきたけど、デビューしてまだ1年にも満たない山岡にとって橋本の壁は高くて厚かった。
橋本は山岡を俵返しやブレーンバスターでぶん投げ、サンセットフリップやスピアーでダメージを与える。
必殺のオブライトまで繰り出し、山岡を追い込む橋本。徹底的にやるところが橋本らしくてイイ。
それでも冷蔵庫爆弾や俵返しで反撃する山岡を、橋本はラリアットからの股裂きで仕留めてみせた。
第7試合は、王者・桜井麻衣にビクトリア弓月が挑む「ユナイテッド・ナショナル選手権試合」。
今更こんなことを言うのはなんだけど、“MARIGOLD”に移籍してとっても成長したふたり。
どちらも「泥水をすすってきた」というだけあって、その努力と葛藤は大変なものだったであろう。
そんなふたりの思いとタイトルを賭けた闘い。ハードな攻防に目が釘付けになる。
20分を超える熱戦。技の掛け合いに息が詰まる。最後はビクトリア・サンセットという新技で弓月が勝利。
もうすぐデビュー3年目を迎える弓月。試合後は桜井が弓月の腰にベルトを巻いてあげていた。
セミファイナルは、王者・林下詩美に青野未来が挑戦する「マリーゴールド・ワールド選手権試合」。
“STARDOM”から移籍して“MARIGOLD”のトップを走る林下、それに対してZEROからスタートした青野。
そんなふたりの死力を尽くした一進一退の攻防。お互いに得意技を繰り出し、お互いに受け切って返す。
体格的に勝る林下を、投げ技や関節技で追い込んでいく青野。それをイッパツの破壊力で切り返していく林下。
25分を超える消耗戦。林下の攻撃を耐え抜いた青野が、掟破りのハイジャック・ボムで林下を仕留めた。
気がつけば今日は3タイトルすべてが移動。“MARIGOLD”は新時代に突入したということか。
リング調整の時間をはさんで、メインイベントは岩谷麻優 vs イヨ・スカイ のシングルマッチ。
“STARDOM”から“MARIGOLD”に移籍した岩谷、“STARDOM”から“WWE”へ移籍したイヨ、7年半ぶりの一騎打ち。
当時の闘いはリアルタイムで観ていないけれど、二人の関係性、特に岩谷のイヨに対する思いは知っている。
だけどふたりとも当時より進化しているわけで。岩谷は女子プロレスのアイコン、イヨは世界のスーパースター。
というわけでイヨの試合は初めて観るけど、動きがスピーディーなだけでなく、とことん冷静でえげつない。
岩谷も持ち前のテクニックとハードな攻撃で反撃するけど、試合はイヨのペースで進んでいる感じ。
しかし岩谷もドラゴンスープレックスホールドやムーンサルトプレス、ドラゴンズ・レイで反撃していく。
25分を経過して時間切れ引き分けかと思いきや、ツームストンパイルドライバーからのムーンサルトプレス2連発で
イヨが岩谷をピンフォール。説得力のある勝ちっぷりに、心を撃たれた。これぞ魂のプロレス。
イヨの試合後のマイクも良かった。自分たちの未来、“MARIGOLD”の未来、女子プロレスの未来を感じさせた。
それを受けた岩谷の「アウェイのイヨさんにばかり声援して」という妹感まる出しのマイクもまた良かった。
次があるなら“サンダーロック”、そんな未来を描く岩谷はやはり女子プロレスのアイコンなんだな。
最後は全選手がリングにあがって、弓月と青野を中心にシメ。18時55分ごろ試合終了。
【対戦カード/試合結果】
<第1試合:二世showdown 15分1本勝負>
○田中きずな&セコンド府川唯未
(6分00秒 No.6)
心希&セコンド大向美智子
<第2試合:ガントレッドタッグマッチ 20分勝負>
○勇気みなみ&橘 渚(2分58秒 南の風)石川奈青●&ハミングバード
○南 小桃&山﨑裕花(4分31秒 スペシャル・コモクラッチ)勇気みなみ&橘 渚●
ちゃんよた&○山中絵里奈(5分07秒 ノーザンライト・スープレックス・ホールド)南 小桃&山﨑裕花●
○野崎 渚&瀬戸レア(6分42秒 ノアールランサー・ハイ→エビ固め)ちゃんよた&山中絵里奈●
○越野SYOKO.&ギガトン(6分00秒 ダイビング・ボディープレス→片エビ固め)野崎 渚&瀬戸レア●
<第3試合:シングルマッチ 15分1本勝負>
大物M=○鈴木みのる
(6分27秒 ゴッチ式パイルドライバーの体制になり→ギブアップ)
メガトン●
<第4試合:シングルマッチ 15分1本勝負>
大物S=○Sareee
(12分50秒 ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め)
後藤智香●
<第5試合:ツインスター選手権試合 30分1本勝負>
《王者組》川畑梨瑚&Maria●
(10分33秒 ヨーロピアン・クラッチ)
《挑戦者組》○松井珠紗&CHIAKI
※王者組が2度目の防衛に失敗。挑戦者組が第6代王者となる
<第6試合:ザッツ・レスリング 15分1本勝負>
山岡聖怜●
(11分34秒 ラリアット→股裂き)
○橋本千紘
<第7試合:ユナイテッド・ナショナル選手権試合 30分1本勝負>
《王者》桜井麻衣●
(20分36秒 ビクトリア・サンセット→片エビ固め)
《挑戦者》○ビクトリア弓月
※王者が7度目の防衛に失敗。挑戦者が第3代王者となる
<第8試合:マリーゴールド・ワールド選手権試合 30分1本勝負>
《王者》林下詩美●
(26分25秒 ハイジャックボム→片エビ固め)
《挑戦者》○青野未来
※王者が5度目の防衛に失敗。挑戦者が第3代王者となる
<第9試合:The Dream Destiny 30分1本勝負>
岩谷麻優●
(26分28秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め)
○イヨ・スカイ
久しぶりの両国、そして帰りも楽に帰れそうなので、駅前をブラブラして打ち上げの店を探す。
両国と言えばちゃんこ屋だけど、さすがに一人では・・・というところで「ニュー加賀屋」を発見!
まさにあの「加賀屋」だ。カウンター席で旨いものをつまみながら、ゆっくりと呑むことが出来た。
両国に来たときはリピート確定かなぁ~。スタンプカードも貰ったし(笑)
21時過ぎにおひらき。二次会へ行きたかったけど、お腹イッパイなのでそのまま帰宅。
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