STARDOM「STARDOM THE CONVERSION 2025」国立代々木競技場 第二体育館
今日は国立代々木競技場 第二体育館へ、「STARDOM THE CONVERSION 2025」を観に行く。
STARDOM一年ぶりの代々木大会。家から近い事もあり、毎年楽しみにしている大会。
そうは言ってもうだるような暑さなので、バスに乗って渋谷区役所前バス停まで行く作戦。
ちょっと早めに行って時間調整して、15時20分過ぎに会場入り。入場できるまで少し並んだ。
今日の席は2階スタンドB正面席 スタンドLブロック7列5番。リングはちょっと遠いけど真正面なので観やすい。
観衆は主催者発表2,521人 満員札止め。確かにアリーナ・スタンド席ともにギッシリと埋まっている。
試合開始は16時だけど、その前に15時40分からダークマッチが始まる。
第0試合は、月山和香 vs 姫ゆりあ のシングルマッチ。
“STARS”入りを希望して、向後 桃とのタッグでNEW BLOODタッグ王座取りをめざす姫。
月山はHANAKOと共にNEW BLOODタッグ王座を保持しており、この一戦は7・4王座戦に向けての前哨戦。
姫はビッグブーツの連発から、執拗な首4の字固めで月山を追い込んでいく。あわやスリーカウントの場面も。
だけど最後はムーンライトドリームを決めて、月山がフォール勝ち。ココ一発の破壊力の違いを見せつけた。
ここで試合開始時間まで束の間のインターバル。ゲスト解説の舞華が登場すると、大きな歓声が飛ぶ。
右手のギプスが痛々しいけど、歓声に応えて手を振る笑顔は相変わらず素敵。
そんな中、予定通り16時試合開始。第1試合は、妃南 vs 梨杏 の「フューチャー・オブ・スターダム選手権試合」。
王者・妃南の3度目の防衛戦。梨杏は持ち前のがむしゃらファイトで果敢に攻め込んでいく。
このところ心境著しい梨杏。体つきから変わってきたような気がする。梨杏を応援する空気の中で試合は進む。
それでも妃南は安定したファイトを見せ、最後はマッドスプラッシュでピンフォールを奪ってみせた。
試合後の「梨杏に言いたいのは、別に若いからってプロレスを長く続ける保証なんてどこにもないから。
この若い期間を無駄にしないで、上にどんどん上がっていってほしい」という妃南のマイクが良かった。
第2試合は、水森由菜&さくらあや&玖麗さやか vs 向後 桃&儛島エマ&古沢稀杏 の6人タッグマッチ。
“COSMIC ANGELS”の三人と、向後率いる新人2人の闘い。新人デビューでカード編成も変わってきたな。
実力的には断然コズエンだけど、新人2人も必死に食らいついていく。そのファイトに心を動かされる。
中でも古沢の関節技を主体にした攻撃が目に付く。空中戦が主体の試合の中、独特な光を放っている。
最後はトラースキックでさくらが古沢を仕留めてみせた。
第3試合は、葉月&コグマ vs 刀羅ナツコ&琉悪夏 のタッグマッチ。
“STARS”から離脱した“FWC”の2人。それでも自由奔放な雰囲気は変わらない。
しかし入場シーンの最中に“H.A.T.E.”から襲われ、いきなり場外乱闘で痛めつけられてしまう。
葉月とコグマは反撃を見せるも、試合は完全に“H.A.T.E.”のペース。凶器攻撃と巧みな連携プレーが冴える。
コグマは刀羅から毒霧を浴びせられ、最後は琉悪夏の冷凍庫爆弾でマットに沈んだ。
第4試合は、HANAKO vs 世羅りさ のスペシャルシングルマッチ。
STARDOM入門前の学生プロレス時代に“フェラりさ”という名前で活動していたHANAKO。
リングネームのモチーフとなった世羅と何度か対戦したことがあるけど、今回はプロになって初めての対戦。
HANAKOは恵まれた巨体を活かして世羅をガンガン攻め込んでいく。そのパワーはさすがとしか言いようがない。
世羅も女子プロレスラーとしては大きい部類に入ると思うけど、HANAKOは圧倒的なパワーを見せつける。
一進一退の攻防を繰り広げた末、世羅が羅紗鋏でピンフォール勝ち。
第5試合は、壮麗亜美&レディ・C&八神蘭奈&虎龍清花 vs 上谷沙弥&渡辺 桃&小波&吏南 の8人タッグマッチ。
負傷により長期欠場していた壮麗亜美の約1年ぶりの復帰戦。まずはお祝いムードに包まれる場内。
それでも対角の“H.A.T.E.”はおかまい無しで、鬼のような攻撃を繰り広げていく。
小波は壮麗に黒スプレー、手荒い歓迎の儀式。これはちょっと見ていられない。場内大ブーイング。
最後は上谷がスタークラッシャーで壮麗を仕留めた。復帰戦とは言え、現実は厳しいものだな。
試合後のマイク合戦、「必ずオマエらH.A.T.E.全員ぶっ潰してやるから! オマエ(上谷)の地位もしっかり奪ってやる!」
という壮麗のマイクが良かった。これからが楽しみ。
ここで10分ほどの休憩時間が入り、18時から試合再開。
第6試合は、羽南&飯田沙耶 vs なつぽい&安納サオリ の「ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合」。
“wing☆gori”の羽南&飯田に挑む“なつ&さおりー”。デビュー11年目に入った2人はタイトルが欲しいところ。
持ち前のテクニックで王者組を追い込んでいくけど、羽南と飯田のパワーを前にいまひとつ攻めきれない。
最後はなつぽいがトラースキックを放ったところを羽南がかわして丸め込み、3カウントを奪ってみせた。
セミファイナルは、“NEO GENESIS” スターライト・キッド&AZM&星来芽依&天咲光由
vs “Mi Vida Loca” 鈴季すず&山下りな&青木いつ希&鉄アキラ の8人タッグマッチ。
因縁浅からぬ両ユニット、反則裁定のないNODQノータッチルール。刺激的な闘い。
華麗な技で魅せる“NEO GENESIS”だけど、パワーに勝る“Mi Vida Loca”を前にやや苦戦。
AZMは鉄に照準を絞って攻め込んでいくと、フードを目深にかぶった謎の人物がリングイン。
AZMを持ち上げてバックフリップを決め、助けに入ったキッドと天咲にラリアットを食らわす。
大柄なこの乱入者は誰?となったところで、フードをはずすと正体がボジラ! どよめく場内。
キッドがつかまってしまい、青木のフロッグスプラッシュ、山下のスプラッシュマウンテン、
ボジラのラストライド、鈴季のジャーマンを立て続けに食らって3カウントを奪われてしまった。
「NODQルールは何をやってもいい。何を使ってもいい。人間凶器だって使ってもいい」というマイクに納得。
メインイベントは、朱里 vs Sareee の「IWGP女子選手権試合」。
“モノが違う女”朱里のIWGP王座2度目の防衛戦。挑戦者は“女猪木”Sareee。おもしろくないわけがない。
両者の力と技、気持ちがぶつかり合って試合はスウィング。手に汗握る攻防とはこのことだ。
「これは朱里の勝ちか?」「これはSareeeの勝ちか?」という試合のヤマが何度も訪れるけど、
それでも決着は着かない。二人の執念・情念が交錯して、試合時間は30分を超える。
最後は朱里がカウンターのハイキックからヘッドバットで攻め込んだところをSareeeが裏投げで捕獲。
ダメ押しのリストクラッチ式裏投げを敢行して、Sareeeが朱里を完璧に葬ってみせた。
「私はリングの上で嘘はつかない。この涙も叫びも全部闘いの魂なんですよ」というSareeeの言葉は泣けた。
20時05分ごろ全試合終了。
【対戦カード/試合結果】
<第0試合:シングルマッチ 15分1本勝負>
○月山和香
(9分17秒 ムーンライトドリーム)
姫ゆりあ●
<第1試合:フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負>
≪王者》○妃南
(12分33秒 マッドスプラッシュ→片エビ固め)
≪挑戦者》梨杏●
※第12代王者が3度目の防衛に成功
<第2試合:6人タッグマッチ 20分1本勝負>
水森由菜&○さくらあや&玖麗さやか
(8分47秒 トラースキック→片エビ固め)
向後 桃&儛島エマ&古沢稀杏●
<第3試合:タッグマッチ 20分1本勝負>
葉月&コグマ●
(9分59秒 冷凍庫爆弾→片エビ固め)
刀羅ナツコ&○琉悪夏
<第4試合:スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負>
HANAKO●
(14分54秒 羅紗鋏→片エビ固め)
○世羅りさ
<第5試合:壮麗亜美復帰戦 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
壮麗亜美●&レディ・C&八神蘭奈&虎龍清花
(16分29秒 スタークラッシャー→片エビ固め)
○上谷沙弥&渡辺 桃&小波&吏南
<第6試合:ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
《王者組》
○羽南&飯田沙耶
(17分08秒 セブンティーン)
《挑戦者組》なつぽい●&安納サオリ
※第35代王者組が4度目の防衛に成功
<第7試合:NEO GENESIS vs Mi Vida Loca 8人タッグマッチ NODQノータッチルール 時間無制限1本勝負>
スターライト・キッド●&AZM&星来芽依&天咲光由
(22分44秒 ジャーマンスープレックスホールド)
○鈴季すず&山下りな&青木いつ希&鉄アキラ
<第8試合:IWGP女子選手権試合 60分1本勝負>
《王者》朱里●
(32分49秒 リストクラッチ式裏投げ→片エビ固め)
《挑戦者》○Sareee
※王者が2度目の防衛に失敗。挑戦者が第5代王者となる
試合終了後は渋谷駅まで出て、どこかで呑んでいこうと店を探す。
だけど土曜日のこの時間、どこの店も大混雑・・・とてもじゃないけど入れそうもない。
仕方が無いのでバスに乗って地元まで戻り、駅前の「磯丸水産」で打ち上げ。
このあたりは週末の方が空いているかな。何気にビジネス街だったりする。
21時過ぎから23時過ぎまで、たっぷりゆっくりじっくりと堪能。良いひとときだった。
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