ケラリーノ・サンドロヴィッチ「KERA meets CHEKHOV Vol.4/4 桜の園」世田谷パブリックシアター
今日は三軒茶屋 世田谷パブリックシアターへ、
ケラリーノ・サンドロヴィッチ「KERA meets CHEKHOV Vol.4/4 桜の園」を観に行く。
チェーホフ四大戯曲上演シリーズ「KERA meets CHEKHOV」の最終章。
2020年4月に大竹しのぶ主演で行われる予定がコロナ禍で中止となり、
出演者を一新してようやく今回の公演にこぎつけたといういわく付きの作品。
予想通りにチケットは激戦で、なんとか補助席を購入することが出来た。
三軒茶屋へ行くのは久しぶり。ポカポカの陽射しの中を世田谷線に揺られていく。
11時半には到着して、まずは駅前の「かしわや」で今川焼を買って腹ごしらえ。
そして12時過ぎに会場入り。1階R列27番、1階の最後列。補助席といっても座り心地は悪くない。
フロア後方に補助席、左右に立見席というレイアウト。お客さんでビッシリ埋まっている。
12時30分開演。
舞台は19世紀末のロシア。桜の木々に囲まれた、もはや没落している貴族の屋敷に、
長く外国に滞在していた女主人ラネーフスカヤ夫人(天海祐希)が、
迎えに行った娘のアーニャ(大原櫻子)と家庭教師シャルロッタ(緒川たまき)と共に数年ぶりに帰宅。
兄のガーエフ(山崎一)、留守中の屋敷を切り盛りしていた養女のワーリャ(峯村リエ)や
老僕フィールス(浅野和之)は再会を喜ぶが、実は屋敷の財政は火の車・・・。
この家の元農奴の息子で、今は商人として頭角を現しているロパーヒン(荒川良々)は、
かつての主家を救おうと救済策を提案するが、ラネーフスカヤ夫人やガーエフは現実に向き合えず、
浪費を繰り返す。そんなことを知ってか知らずか、隣の地主ピーシチク(藤田秀世)は借金を申し込む。
屋敷の事務員エピホードフ(山中崇)は、小間使いのドゥニャーシャ(池谷のぶえ)に求婚しているが、
当人は外国帰りの夫人の従僕ヤーシャ(鈴木浩介)に夢中だ。
そして夫人の亡き息子の家庭教師だった大学生トロフィーモフ(井上芳雄)は、
来るべき時代の理想像を、アーニャに熱く語っている。
様々な人間ドラマが繰り広げられる中、抵当に入れられていた領地が、競売にかけられる日がやってきた。
「桜の園」と呼ばれる屋敷はロパーヒンの物となり、そこに住む人々は退出を余儀なくされてしまう。
去りがたく悲嘆にくれる者、新しい旅立ちを喜ぶ者・・・人それぞれの感情が渦巻く。
最後にひとり屋敷に残った老僕フィールスは、どんな思いだったのだろうか?
1幕:1時間24分、休憩:15分、2幕:1時間16分。トータル3時間弱はいつもより短めだったな。
まだ15時半過ぎなので、すずらん通りの「もつ焼きばん」で打ち上げ。
カウンター席とテーブル席、こんな時間からほぼ埋まっている。
もつ焼きを食べながら生ビールと黒ホッピー。安定の美味しさ。
カウンター席に座っていると、話さなくても隣のアニキと微妙な連帯感を感じる。
狭い店内に大勢で押し掛けるお客さん・・・。ちょっとばかりうるさい。
ひと昔前は酒場の流儀を守らないヤツは許せなかったけど、それも含めて酒場なんだなと思ったり。
17時にはおひらきにして二次会へ。ひとり呑みでハシゴはしないんだけど、今夜はちょっと行ってみようかと。
「伊勢元」という落ち着いた雰囲気の和風のお店で日本酒を嗜む。肴は刺身とおでん。シブいねぇ~。
こちらも土曜日だからかかなり賑わっている。19時前には切り上げて店を出る。
帰りも世田谷線で下高井戸駅へ戻る。さすがに酔いが回ったのか爆睡。
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